No.057 女性ホルモンについて
女性のからだは女性ホルモンとその分泌量によって支配されており、ライフステージの様々な変化に深く関与しています。そのため、不足の際の適度な補充は効果的ですが、注意が必要な場合もあります。
女性ホルモンの種類
女性ホルモンには大きく分けてエストロゲンとプロゲステロンの2種類があります。
エストロゲン
卵胞ホルモンとも呼ばれ、妊娠の準備を促すホルモンです。
卵子を包む卵胞を育て、受精卵のベッド(子宮内膜)を厚くし、精子が入ってきやすい環境に調える役割があります。
また、エストロゲンには、免疫力や自律神経、代謝を活発する働き、アルツハイマー病、大腸がんの発症率を抑制する働きが知られています。
さらに、体内のカルシウム量の調節に深く関わるため、骨粗鬆症の予防に役立ちます。
一方で、エストロゲンは、多すぎると乳がんや子宮がんの発症率を高めると言われています。
卵子を包む卵胞を育て、受精卵のベッド(子宮内膜)を厚くし、精子が入ってきやすい環境に調える役割があります。
また、エストロゲンには、免疫力や自律神経、代謝を活発する働き、アルツハイマー病、大腸がんの発症率を抑制する働きが知られています。
さらに、体内のカルシウム量の調節に深く関わるため、骨粗鬆症の予防に役立ちます。
一方で、エストロゲンは、多すぎると乳がんや子宮がんの発症率を高めると言われています。
プロゲステロン
黄体ホルモンとも呼ばれ、女性の体をさらに妊娠しやすい環境にし、妊娠後も赤ちゃんを育てやすい体にキープする役割をします。
プロゲステロンは月経始めから約2週間後に起こる排卵の後に分泌量が上昇し、子宮内膜をより厚くさせ、受精した受精卵を着床させやすくします。
妊娠後もプロゲステロンは産生され続け、子宮の収縮を抑制するなどの働きをします。
プロゲステロンは月経始めから約2週間後に起こる排卵の後に分泌量が上昇し、子宮内膜をより厚くさせ、受精した受精卵を着床させやすくします。
妊娠後もプロゲステロンは産生され続け、子宮の収縮を抑制するなどの働きをします。
ライフステージと女性ホルモンの変化
女性ホルモンの分泌は、ライフステージごとにめまぐるしく変化し、影響を与えています。
思春期
思春期にはエストロゲンによって乳腺の間質、子宮内膜、子宮筋層、膣の発達が促され、徐々に女性らしい丸みを帯びた体型になっていきます。
成熟期
- 月経…月に一度卵巣から卵子が放出され、受精卵の 着床場所として厚く形成された子宮内膜がはがれ落ちる現象です。
思春期を過ぎた女性は約28日の周期で月経が起こり、その間エストロゲンとプロゲステロンの分泌量は激しく変化し、これにより、女性は精神的、身体的な大きな変化を体感します。 - 妊娠…妊娠するとプロゲステロンが多く分泌され、出産まで妊娠を維持させる働きをします。
プロゲステロンは体内の水分や栄養素を溜め込む作用があるため、体内循環が滞り、むくみや頭痛などの症状も現れやすくなります。
また、「マタニティブルー」も急激なホルモンの変化が影響しています。
更年期
40代後半から50代にかけて、エストロゲン分泌が低下するため自律神経の働きが狂い、いわゆる 「更年期障害」を訴える女性が急増します。
更年期障害では、不眠、ほてり、脱力感、憂うつ感などの不定愁訴が起こりやすくなります。
また、女性ホルモンのバリアがなくなることで、肥満や高脂血症などの生活習慣病にも罹りやすくなります。
更年期障害では、不眠、ほてり、脱力感、憂うつ感などの不定愁訴が起こりやすくなります。
また、女性ホルモンのバリアがなくなることで、肥満や高脂血症などの生活習慣病にも罹りやすくなります。
閉経
エストロゲンの著しい低下により、月経がなくなることを指します。
エストロゲンの減少で骨吸収(古くなった骨を破壊し体外に排出すること)が促進され、骨形成も衰えるために骨粗鬆症のリスクが高まります。
また、血管運動神経(血管の太さをコントロールする神経)が安定しなくなり、ほてりや発汗を経験する女性も増えます。
エストロゲンの減少で骨吸収(古くなった骨を破壊し体外に排出すること)が促進され、骨形成も衰えるために骨粗鬆症のリスクが高まります。
また、血管運動神経(血管の太さをコントロールする神経)が安定しなくなり、ほてりや発汗を経験する女性も増えます。
女性ホルモンと乳がん
乳がんの発症リスクは、初潮(初経)を迎える時期が早い女性ほど高くなると言われています。
多くの女性はエストロゲンが分泌され始める頃に初潮を迎えます。
エストロゲンは乳房の細胞分裂を促すため、乳腺にがん細胞が出現した場合、がん細胞はエストロゲンの作用により細胞増殖が進み、乳がんの進行が早まる可能性が高まります。
そのため、早く初潮を迎えた女性はエストロゲンの生涯暴露期間が長くなり、乳がんリスクが高くなると考えられています。
また、閉経後に肥満になると、脂肪に性ホルモンが蓄積されやすいためエストロゲンレベルが高くなり、乳がんリスクが高まる可能性があるという報告もあります。
多くの女性はエストロゲンが分泌され始める頃に初潮を迎えます。
エストロゲンは乳房の細胞分裂を促すため、乳腺にがん細胞が出現した場合、がん細胞はエストロゲンの作用により細胞増殖が進み、乳がんの進行が早まる可能性が高まります。
そのため、早く初潮を迎えた女性はエストロゲンの生涯暴露期間が長くなり、乳がんリスクが高くなると考えられています。
また、閉経後に肥満になると、脂肪に性ホルモンが蓄積されやすいためエストロゲンレベルが高くなり、乳がんリスクが高まる可能性があるという報告もあります。
エストロゲンの禁忌
エストロゲン製剤は、腫瘍の悪化あるいは顕性化を促すことがあるということで、エストロゲン依存性腫瘍(例えば乳がん、子宮内膜がん)及びその疑いのある患者や、乳がんの既往歴のある患者、妊婦又は妊娠している可能性のある女性には禁忌となっています。
また、血栓性静脈炎や肺塞栓症のある患者、又はその既往歴のある患者、動脈性の血栓塞栓疾患(例えば、冠動脈性心疾患、脳卒中)又はその既往歴のある患者も禁忌となっています。
(参考)
一目でわかる内分泌学第2版:MEDSi
よくわかるアンチエイジング入門:主婦の友社
すぼらちゃんの美肌バイブル:Softbank Creative
病気予防百科:日本医療企画
健康・栄養食品アドバイザーリースタッフ・テキストブック:第一出版
日本産婦人科学会誌50巻5号
エストロゲンと乳がんの情報サイト 2008:http://estrogen.7get.org/
また、血栓性静脈炎や肺塞栓症のある患者、又はその既往歴のある患者、動脈性の血栓塞栓疾患(例えば、冠動脈性心疾患、脳卒中)又はその既往歴のある患者も禁忌となっています。
(参考)
一目でわかる内分泌学第2版:MEDSi
よくわかるアンチエイジング入門:主婦の友社
すぼらちゃんの美肌バイブル:Softbank Creative
病気予防百科:日本医療企画
健康・栄養食品アドバイザーリースタッフ・テキストブック:第一出版
日本産婦人科学会誌50巻5号
エストロゲンと乳がんの情報サイト 2008:http://estrogen.7get.org/
情報提供元:株式会社ヘルシーパス
当院におけるアンチエイジング(抗加齢療法)の取り組み
当院では多くの患者様の早期癌の発見等の最新医療をおこなってきました。
今後は、いかにして癌化しにくい身体を創り上げていくかを次の目標にしたいと心しています。
アンチエイジング(抗加齢療法)とは
アンチエイジング(抗加齢療法)を始めるにあたって
アンチエイジングドック(抗加齢ドック)
アンチエイジング治療(抗加齢治療)
アンチエイジング医療最前線
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