No.094 アミノ酸とペプチドとタンパク質の違い
タンパク質をサプリメントなどで補給する場合、タンパク質(プロテイン)以外にアミノ酸やペプチドなど、タンパク質とは
異なる形態で配合されていることがあります。
そこで今回は、アミノ酸とペプチド、タンパク質の違いについてまとめます。
異なる形態で配合されていることがあります。
そこで今回は、アミノ酸とペプチド、タンパク質の違いについてまとめます。
アミノ酸とは?
分子内にアミノ基(-NH2)とカルボキシル基(-COOH)をもつ化合物の総称です。
アミノ基とカルボキシル基が結合する炭素の位置によって、α、β、γ、δ、εなどのアミノ酸が存在しますが、タンパク質を構成するアミノ酸は全てα-アミノ酸です。
グリシン以外のアミノ酸は、L体、D体という光学異性体を持ちます。タンパク質を構成しているのは全てL体であるため、アミノ酸を表記するときにL-を省略することもあります。
自然界には500種類ほどのアミノ酸が存在していると言われていますが、タンパク質を構成しているのは20種類です。
アミノ酸の体内での働きは、タンパク質の構成要素の他に、神経伝達物質、ビタミンや生理活性物質の前駆体、エネルギー源などが挙げられます。
アミノ基とカルボキシル基が結合する炭素の位置によって、α、β、γ、δ、εなどのアミノ酸が存在しますが、タンパク質を構成するアミノ酸は全てα-アミノ酸です。
グリシン以外のアミノ酸は、L体、D体という光学異性体を持ちます。タンパク質を構成しているのは全てL体であるため、アミノ酸を表記するときにL-を省略することもあります。
自然界には500種類ほどのアミノ酸が存在していると言われていますが、タンパク質を構成しているのは20種類です。
アミノ酸の体内での働きは、タンパク質の構成要素の他に、神経伝達物質、ビタミンや生理活性物質の前駆体、エネルギー源などが挙げられます。
【アミノ酸の長所】
- 消化の必要がなく吸収されやすい
- 特有の機能があるアミノ酸がある
- 静脈栄養剤や経腸栄養剤として利用できる
- 単一アミノ酸過剰摂取で急性毒性を現すことがある
- 腸管浸透圧を上げるため大量摂取で下痢をしやすい
- タンパク質に比べて価格が高い
ペプチドとは?
一般的に、2~50個程度のアミノ酸がペプチド結合したものを指し、2個のアミノ酸が結合したものをジペプチド、3個ではトリペプチドと呼びます。
また、アミノ酸の数が2~20個程度のものをオリゴペプチド、もっと多くのアミノ酸が結合するとポリペプチドと呼ばれます。
体内ではホルモンや抗酸化物質などとして働くものがあり、最近では、血圧降下ペプチド、抗菌ペプチド、 経口免疫寛容ペプチド、血栓抑制ペプチドなど多種多様な機能性ペプチドが見出されています。
また、アミノ酸の数が2~20個程度のものをオリゴペプチド、もっと多くのアミノ酸が結合するとポリペプチドと呼ばれます。
体内ではホルモンや抗酸化物質などとして働くものがあり、最近では、血圧降下ペプチド、抗菌ペプチド、 経口免疫寛容ペプチド、血栓抑制ペプチドなど多種多様な機能性ペプチドが見出されています。
【ペプチドの長所】
- タンパク質よりも吸収されやすい(長さが短いものはアミノ酸と同等かそれ以上)
- 経腸栄養剤として利用できる
- タンパク質に比べて価格が高い
タンパク質とは?
20種類のL-アミノ酸がペプチド結合してできた化合物です。一般にアミノ酸の数が50までをポリペプチド、50以上をタンパク質と呼びますが、明確な定義はなく、10個のアミノ酸からなるタンパク質(シニョリン)が発見されています。そのため、安定した固有の立体構造をしており、その立体構造が変化(変性や再生)するものがタンパク質であるとも考えられています。
体内では、酵素やホルモンとして代謝を調節したり、物質輸送、生体防御などの働きをしています。
体内では、酵素やホルモンとして代謝を調節したり、物質輸送、生体防御などの働きをしています。
【タンパク質の長所】
- 肉、魚、卵、大豆製品などの食品から簡単に補給可能
- アミノ酸やペプチドと比べると安価で入手しやすい
- 消化されないと体内に吸収できない
- アレルゲンとなることがある
タンパク質の吸収
摂取したタンパク質は、
①胃で胃酸(塩酸)、ペプシンによって変性、分解(まだ分子量は大きい)。
②小腸(十二指腸)で分泌される膵液中の酵素(トリプシン、キモトリプシン、エラスターゼ、カルボキシペプチダーゼ)によってさらに分子量の小さなペプチドにまで分解。
③小腸の粘膜上皮に存在するペプチダーゼによってアミノ酸に分解され、膜消化される。また、ペプチド(ジペプチド、トリペプチド)の状態でもペプチド輸送担体によって体内に吸収される。
胃腸の機能が低下していると、タンパク質を摂っても 消化、吸収できにくくなり排泄されてしまうことがあります。
また、腸に炎症が起きている場合には腸壁の隙間から未消化のタンパク質がそのまま体内に入り込み、アレルギーの原因になることもあります[腸管壁浸漏症候群(リーキーガット症候群)]。
アミノ酸、ペプチド、タンパク質にはそれぞれ長所や短所があるため、補給する時は体の状態や目的によって何を摂るのか選択する必要があります。
①胃で胃酸(塩酸)、ペプシンによって変性、分解(まだ分子量は大きい)。
②小腸(十二指腸)で分泌される膵液中の酵素(トリプシン、キモトリプシン、エラスターゼ、カルボキシペプチダーゼ)によってさらに分子量の小さなペプチドにまで分解。
③小腸の粘膜上皮に存在するペプチダーゼによってアミノ酸に分解され、膜消化される。また、ペプチド(ジペプチド、トリペプチド)の状態でもペプチド輸送担体によって体内に吸収される。
胃腸の機能が低下していると、タンパク質を摂っても 消化、吸収できにくくなり排泄されてしまうことがあります。
また、腸に炎症が起きている場合には腸壁の隙間から未消化のタンパク質がそのまま体内に入り込み、アレルギーの原因になることもあります[腸管壁浸漏症候群(リーキーガット症候群)]。
アミノ酸、ペプチド、タンパク質にはそれぞれ長所や短所があるため、補給する時は体の状態や目的によって何を摂るのか選択する必要があります。
【参考】
日本人の食事摂取基準 2015年版
イラストレイテッド ハーパー・生化学 原書29版
国立研究開発法人 産業技術総合研究所サイト
あいち産業科学技術総合センター サイト
タンパク質・アミノ酸の新栄養学(講談社サイエンティフィク)
タンパク質・アミノ酸の科学(㈱日本必須アミノ酸協会)
情報提供元:株式会社ヘルシーパス
日本人の食事摂取基準 2015年版
イラストレイテッド ハーパー・生化学 原書29版
国立研究開発法人 産業技術総合研究所サイト
あいち産業科学技術総合センター サイト
タンパク質・アミノ酸の新栄養学(講談社サイエンティフィク)
タンパク質・アミノ酸の科学(㈱日本必須アミノ酸協会)
情報提供元:株式会社ヘルシーパス
当院におけるアンチエイジング(抗加齢療法)の取り組み
当院では多くの患者様の早期癌の発見等の最新医療をおこなってきました。
今後は、いかにして癌化しにくい身体を創り上げていくかを次の目標にしたいと心しています。
アンチエイジング(抗加齢療法)とは
アンチエイジング(抗加齢療法)を始めるにあたって
アンチエイジングドック(抗加齢ドック)
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アンチエイジング医療最前線
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