No.103 緑茶と栄養①
緑茶には健康に良いとされるポリフェノールが多く含まれていることはよく知られていますが、生命の根源であるビタミン・ミネラルも含まれます。今回は、緑茶に含まれるビタミン・ミネラルについて紹介します。
日本人は緑茶が好き
日本は緑茶の生産がさかんなことで知られていますが、特に静岡県、鹿児島県、三重県の3県で全国の栽培面積の約7割を占めるといわれています。
お茶は日本各地で栽培が行われており、それぞれの土地で特色があります。
全国的に茶葉の消費が年々減っている一方で、ペットボトル入りの緑茶の消費量は増加していることから、手軽に緑茶を楽しみたいという方が増えていることがわかります。
緑茶の生産量と、主な種類は下記のとおりです。
お茶は日本各地で栽培が行われており、それぞれの土地で特色があります。
全国的に茶葉の消費が年々減っている一方で、ペットボトル入りの緑茶の消費量は増加していることから、手軽に緑茶を楽しみたいという方が増えていることがわかります。
緑茶の生産量と、主な種類は下記のとおりです。
主な種類 | 特徴 |
せん茶 | 新芽を蒸して揉んで乾燥させる。最も一般的。 |
玉露 | 収穫前20日前後に被覆栽培を行い、せん茶と同様に製造する。高級茶。 |
てん茶(抹茶) | 収穫前3週間~1か月に被覆し、茶葉を乾燥して製造。石臼で挽いたものが抹茶。 |
番茶 | 新芽が伸びて硬くなった茶葉や夏以降の茶葉から作られる。 |
ほうじ茶 | せん茶や番茶などを強火で煎じる。 |
玄米茶 | せん茶や番茶に炒った玄米を混ぜたもの。 |
緑茶に含まれる栄養素
緑茶は平安時代に中国(唐)から日本に伝わり、当時は貴重な「薬」として重宝されました。
一般的に多く飲まれている「せん茶」のビタミン・ミネラルの量は下記のとおりで、せん茶(侵出液)には、多種類の栄養素が含まれていますが、それぞれの量は特に多いわけではありません。
一般的に多く飲まれている「せん茶」のビタミン・ミネラルの量は下記のとおりで、せん茶(侵出液)には、多種類の栄養素が含まれていますが、それぞれの量は特に多いわけではありません。
せん茶約1杯分(60g)のビタミン・ミネラル含有量
「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」から引用
ビタミンB2 | 0.03mg | ビオチン | 0.48μg | マグネシウム | 1.2mg |
ナイアシン | 0.12mg | ビタミンC | 3.6mg | リン | 1.2mg |
パントテン酸 | 0.024mg | ナトリウム | 1.8mg | 鉄 | 0.12mg |
ビタミンB6 | 0.006mg | カリウム | 16.2mg | 銅 | 0.006mg |
葉酸 | 9.6μg | カルシウム | 1.8mg | マンガン | 0.186mg |
様々なお茶に含まれる栄養素の違い
続いて、「お茶の種類による栄養素の違い」について調べ、一部の栄養素についてお茶の種類や飲み方(浸出液を飲むのか、茶葉を摂るか?)で比較しました。
各種茶約1杯分のビタミン・ミネラル含有量
「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」から引用
※浸出液 …60g当たり(約1杯分)の栄養素(うち約99.8%が水分)
※茶葉・粉末…2g当たり(約1杯分)の栄養素
※Tr:微量検出。「-」:未測定。「0」:ほぼ検出されていない。
※推定平均必要量:欠乏症が発症しないために必要な栄養素量。
ビタミンEは目安量、食物繊維総量は目標量を示す。
上表の通り、急須でお茶を淹れた「せん茶(浸出液)」と、粉末を溶かして飲む「せん茶(茶葉)」では、含まれる栄養素が異なり、栄養価としては、茶葉を丸ごと摂取することのできる、せん茶(茶葉)、抹茶、玉露が全体的に高めであることがわかります。
同じ茶葉でも製造方法が一部違うだけで含有する栄養素の種類や量が異なるため、目的に応じて様々な種類のお茶や飲み方を愉しむことができるのもお茶の魅力の一つと言えます。
次回は、緑茶と健康に関する論文をご紹介いたします。
【参考】
農林水産省「茶をめぐる情勢」
農林水産省サイト「aff(あふ) 17年4月号」
「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」
日本人の食事摂取基準(2015年版)
農林水産省「茶をめぐる情勢」
農林水産省サイト「aff(あふ) 17年4月号」
「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」
日本人の食事摂取基準(2015年版)
情報提供元:株式会社ヘルシーパス
当院におけるアンチエイジング(抗加齢療法)の取り組み
当院では多くの患者様の早期癌の発見等の最新医療をおこなってきました。
今後は、いかにして癌化しにくい身体を創り上げていくかを次の目標にしたいと心しています。
アンチエイジング(抗加齢療法)とは
アンチエイジング(抗加齢療法)を始めるにあたって
アンチエイジングドック(抗加齢ドック)
アンチエイジング治療(抗加齢治療)
アンチエイジング医療最前線
今後は、いかにして癌化しにくい身体を創り上げていくかを次の目標にしたいと心しています。
アンチエイジング(抗加齢療法)とは
アンチエイジング(抗加齢療法)を始めるにあたって
アンチエイジングドック(抗加齢ドック)
アンチエイジング治療(抗加齢治療)
アンチエイジング医療最前線