No.124 糖質について
生体内のエネルギー源として利用される「糖質」と、ヒトの消化酵素では分解できない「食物繊維」の総称が炭水化物です。今回はその中の「糖質」の分類について概要をまとめます。
「炭水化物」とは?
炭水化物はC・H・Oの3元素からなる有機化合物で、一般式はCm(H2O)n(m・n:整数)で表されることから“炭(C)水(H2O)化物”と名付けられました。おもに植物性食品に多く含まれ、食品の味、色および香りなど嗜好的価値にも少なからず影響を及ぼしています。炭水化物に含まれる「糖質」は単糖・少糖・多糖に分類されます。糖質のうち、砂糖やブドウ糖などの単糖、二糖を「糖類」と言います。
糖類について
単糖
これ以上加水分解を受けない基本的な糖のことで、炭水化物構造の基本単位となります。分子中に含まれる炭素の数により、二炭糖・三炭糖・四炭糖・五炭糖・六炭糖に分類されます。
食品においては六炭糖がもっとも重要となり、代表的なものにグルコース(ブドウ糖)、フルクトース(果糖)、ガラクトース、マンノースなどがあります。
食品においては六炭糖がもっとも重要となり、代表的なものにグルコース(ブドウ糖)、フルクトース(果糖)、ガラクトース、マンノースなどがあります。
少糖(二糖)
少糖は単糖が2~数十個程度結合したもので、構成単糖の分子数により、二糖・三糖・四糖(三糖以上をオリゴ糖と言う)などに区別されます。食品中に多いのは二糖です。
代表的な二糖には、スクロース(砂糖、ショ糖:「ブドウ糖+果糖」)、ラクトース(乳糖:「ブドウ糖+ガラクトース」)、マルトース(麦芽糖:「ブドウ糖+ブドウ糖」)などがあります。
代表的な二糖には、スクロース(砂糖、ショ糖:「ブドウ糖+果糖」)、ラクトース(乳糖:「ブドウ糖+ガラクトース」)、マルトース(麦芽糖:「ブドウ糖+ブドウ糖」)などがあります。
糖質について(糖類を除く糖質)
少糖(三糖以上)
「オリゴ糖」と呼ばれます。オリゴ糖は工業的製法として、でん粉やスクロース、ラクトースなどに微生物の産生する酵素を 作用させて得られます。代表的なものにイソマルトオリゴ糖・ フルクトオリゴ糖・ガラクトオリゴ糖などがあり、プレバイオティクスとしても注目されています。
多糖
多数の単糖が結合した高分子化合物です。分子量は1000から数千万にもおよび、その構造も直鎖状や分岐状のものなど様々です。
大雑把に分けると、
①ヒトの消化酵素で消化できない炭水化物は「食物繊維 (セルロース・ペクチン・キチンなど)」
②消化できる炭水化物は「糖質(でん粉・グリコーゲンなど エネルギーの役割を果たす)」 となります。
大雑把に分けると、
①ヒトの消化酵素で消化できない炭水化物は「食物繊維 (セルロース・ペクチン・キチンなど)」
②消化できる炭水化物は「糖質(でん粉・グリコーゲンなど エネルギーの役割を果たす)」 となります。
糖アルコール
糖質を還元(水素を添加)することや、発酵によって製造されます。非う蝕性、低カロリー、血糖値を上昇させないなどの特長を活かし、糖尿病患者用の甘味料としても利用されており、代表的なものにソルビトール・マルチトール・キシリトールなどがあります。個人差はありますが多量に摂取すると緩下作用が出る場合があります。
ゼロ表示ルールについて
「糖類ゼロ」「糖質ゼロ」という記載は、食品表示基準における「含まない旨の表示基準値」を満たした場合に可能となります(食品100gもしくは飲料100mlに対し、糖類が0.5g未満)。糖類ゼロの同義で「無糖」「シュガーレス」という表示もあります。
また、糖質ゼロは炭水化物から食物繊維を除いたもの全てが該当するため、「糖類ゼロ」よりも「糖質ゼロ」の方がより厳しい基準です。無・ゼロ・レスと表示している場合でも、糖の含有量が完全にゼロであるとは限らないことに注意が必要です。
また、糖質ゼロは炭水化物から食物繊維を除いたもの全てが該当するため、「糖類ゼロ」よりも「糖質ゼロ」の方がより厳しい基準です。無・ゼロ・レスと表示している場合でも、糖の含有量が完全にゼロであるとは限らないことに注意が必要です。
【参考】
独立行政法人 農畜産業振興機構サイト
味の素(株)サイト
食品化学概論 藤野康彦著(裳華房)
食品学総論 改訂第3版 加藤保子編集(南江堂)
独立行政法人 農畜産業振興機構サイト
味の素(株)サイト
食品化学概論 藤野康彦著(裳華房)
食品学総論 改訂第3版 加藤保子編集(南江堂)
情報提供元:株式会社ヘルシーパス
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今後は、いかにして癌化しにくい身体を創り上げていくかを次の目標にしたいと心しています。
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