No.129 美容とN-アセチルグルコサミン
「N-アセチルグルコサミン」と一般的なグルコサミンの違いをご存じの方は少ないのではないでしょうか。
今回は、関節対策だけでなく「美容」にも効果が期待される「N-アセチルグルコサミン」を紹介します。
今回は、関節対策だけでなく「美容」にも効果が期待される「N-アセチルグルコサミン」を紹介します。
N-アセチルグルコサミンってどんなもの?
N-アセチルグルコサミン(以下、NAG)とは、グルコース構造式の2位に付いているヒドロキシル基がアセチルアミノ基に置換されたアミノ糖で、自然界や体の中に存在する「天然型グルコサミン」です。
えび・かにの殻、キノコ、牛乳などに含まれ、ヒトの体内では関節部分の軟骨、皮膚、眼球、脳に存在する糖質成分として存在し、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、プロテオグリカンの「もと」になる重要な物質です。
えび・かにの殻、キノコ、牛乳などに含まれ、ヒトの体内では関節部分の軟骨、皮膚、眼球、脳に存在する糖質成分として存在し、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、プロテオグリカンの「もと」になる重要な物質です。
「グルコサミン」とどう違うの?
NAGと一般的なグルコサミン(グルコサミン塩酸塩・硫酸塩)との大きな違いは製法にあります。
元となる原料はどちらも、えび・かにの外殻に含まれる「キチン」と呼ばれる成分ですがそのあとの製造工程が異なります。
元となる原料はどちらも、えび・かにの外殻に含まれる「キチン」と呼ばれる成分ですがそのあとの製造工程が異なります。
NAGは大量生産の難しい素材であり価格もやや高めですが、ヒトの体内にある形と同じであるため吸収されやすく、一般的なグルコサミンよりも利用効率は約3倍高いと言われています(庄子明徳ら キチン・キトサン研究Vol.5(1)(1999);PP34-42、I.Setnikaら Pharmathe-rapeutica Vol.3(8)(1984))。また、塩酸・硫酸を使用していないため、独特の苦渋味はなく、わずかな甘味があります。
美容に役立つN-アセチルグルコサミン
NAGはヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、プロテオグリカンの構成要素となりますが、特にヒアルロン酸は「肌のうるおいを保つ成分」として重要であるものの、残念ながら年齢とともに減ってしまう成分です。
ヒアルロン酸は分子が大きく、そのまま補給してもお肌のヒアルロン酸にはなりませんが、NAGを補給すれば、体内でヒアルロン酸合成に役立ちます。
ヒアルロン酸は分子が大きく、そのまま補給してもお肌のヒアルロン酸にはなりませんが、NAGを補給すれば、体内でヒアルロン酸合成に役立ちます。
美容(乾燥肌)に関するエビデンス
対象
20歳以上60歳未満の女性39名
被験食品
乳飲料(NAG 500mg/日、ヒアルロン酸50mg/日)
プラセボ乳飲料250mL
プラセボ乳飲料250mL
用量
計3種類を1本/日、8週間摂取させた場合の皮膚角質水分量を検証
結果
①NAG群では左外眼角下部および左頬の部分で水分量が優位に増加(ヒアルロン酸群では変化見られず)
②顔面写真の臨床的評価でも、N-アセチルグルコサミン群での改善が顕著
(柴田歌菜子ら 日本美容皮膚学会誌(18)(2008);91-99)
②顔面写真の臨床的評価でも、N-アセチルグルコサミン群での改善が顕著
(柴田歌菜子ら 日本美容皮膚学会誌(18)(2008);91-99)
同様に、NAG 1,000mg/日入り錠剤にて平均年齢25.5±10.7歳女性の頬の水分量が増加した報告もあります(梶本修身ら 新薬と臨牀49(5)(2000);539-548)。
まとめ
NAGは体内にある成分と同じ形の「天然型グルコサミン」であり、利用効率も一般的なグルコサミンよりも高い素材です。
グルコサミンは今まで関節対策で注目されていましたが、美容目的でも効果が期待され始めています。
肌の老化を気にされる方は、年齢とともに減少していくヒアルロン酸をNAGの補給で補っていきたいものです。
グルコサミンは今まで関節対策で注目されていましたが、美容目的でも効果が期待され始めています。
肌の老化を気にされる方は、年齢とともに減少していくヒアルロン酸をNAGの補給で補っていきたいものです。
【参考】
「健康食品」の安全性・有効性情報
日本キチン・キトサン学会
焼津水産化学工業(株)
「健康食品」の安全性・有効性情報
日本キチン・キトサン学会
焼津水産化学工業(株)
情報提供元:株式会社ヘルシーパス
当院におけるアンチエイジング(抗加齢療法)の取り組み
当院では多くの患者様の早期癌の発見等の最新医療をおこなってきました。
今後は、いかにして癌化しにくい身体を創り上げていくかを次の目標にしたいと心しています。
アンチエイジング(抗加齢療法)とは
アンチエイジング(抗加齢療法)を始めるにあたって
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