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ホーム > アンチエイジングトピックス > No.152 MCTオイルとは?

No.152 MCTオイルとは?


最近、美容や健康面で注目され始め、大手の油メーカーからも商品が発売されているMCTオイル。今回はMCTオイルについてご紹介します。

そもそも、MCTってなに?

MCTとは、中鎖脂肪酸(Medium Chain Triglcerides)のことで、頭文字を取ってMCTと呼ばれ、中鎖脂肪酸は炭素(C)を8~12個含んでいます。ココナッツオイルやパーム油から、カプリル酸(オクタン酸:C8)とカプリン酸(デカン酸:C10)の中鎖脂肪酸を精製抽出した中鎖脂肪酸100%の油です。ちなみに、材料であるココナッツオイル単体では、カプリル酸とカプリン酸は約10~15%含有しています。MCTオイルの1番の特徴はエネルギー効率。他の油に比べて約4倍の速度で分解ができるという、糖質並みのエネルギー効率です。使いやすいエネルギー源として、当初は「てんかん治療におけるケトン食」のために開発が進んだ経緯があります。(参考PMID:22771252)
MCTは、長鎖脂肪酸に比べて長さが短いため、水になじみやすい特長をもち、小腸から門脈を経由して直接肝臓に入り、エネルギー化し、ケトン体としても利用されます。

ダイエット効果も?

一般的なメディアで、MCTオイルが注目されている理由の一つに「ダイエット効果」が挙げられます。
主に下記の理由から、痩せたい人の間で流行しました。
  • 高血糖にならないので脂肪蓄積しづらい
  • エネルギー化が早く、腹持ちも良い
  • 手軽に使えて、コスパが良い
機能性表示食品にも「中鎖脂肪酸(オクタン酸、デカン酸)はBMIが高めの方のウエスト周囲径の減少、体脂肪や内臓脂肪を減らすことが報告されています。」と標榜している商品があります。

MCTオイルのさらなる可能性

MCTオイルの活用には、下記の事も期待されています。

血糖コントロールをした方が良い人/改善したい人

MCTオイルを活用は、低血糖を予防し、代謝異常を改善する可能性がある。(PMID:28003588)

カンジダ対策が必要な人

MCTオイルの中のカプリン酸(C10)は抗カンジダ効果が確認されており、腸、膣、口腔カンジダによる栄養の消化吸収阻害を阻止する一つの方法として、活用することができる。(PMID:17651080)

MCTオイル・MCTパウダーの利用法

摂取量の目安:10g~45g/日
使用方法は液状と同様何かに混ぜて利用。パウダーは溶かすとミルクのような白い色がつき、味も乳化したようなまろやかな味になります。
一般的に20gを摂取すると「腹持ちが良い」という体感を得やすいので、5g以下から徐々に20g以上を取り入れることがお勧めです。

調理例

オイル液状:
お味噌汁、スープ、サラダ、お浸し、炒め物、ステーキ、お茶、短時間調理の卵料理時に卵に混ぜ込む(フライパンに敷く油は別の油を利用)。
無味無臭なので食べる際に何にかけても良い。
パウダー状:
お味噌汁、スープや鍋、お茶、短時間調理の卵料理時に卵に混ぜ込む(フライパンに敷く油は別の油を利用)。ミルクのような風味が付くので、液体に溶かして、クリーミーにすると美味しい料理に使うと相性が良い。

バターコーヒーについて

MCTオイルの認知度が上がったのは、ココナッツオイルやMCTオイルをコーヒーに入れて飲む「バターコーヒー」がきっかけと言われています。バターコーヒーを朝ごはん代わりに飲むことで、オイルに含まれる中鎖脂肪酸が腹持ちを助け、ケトン体として脳へエネルギー源として届き仕事もはかどりやすいとされ、ビジネスパーソンの中でヒットしました。

MCTオイル利用上の注意点

MCTオイルの注意点として酸化しやすさや、慣れないことによる摂取後の不快感が挙げられます。そのため、安心して取り入れるには、下記の注意点があります。
  • 非加熱、もしくは、高温加熱しない調理法で用いる。
  • 初めての場合は、下痢、吐き気を催すことがあるため、5g以下の量から取り入れて体を慣らしていく。
  • 豆乳や卵黄のレシチンは乳化を助けるため、一緒に摂ることで諸症状が緩和することがある。
  • 初心者は液状よりもパウダーの方が使いやすい(不快感が少ない)
【参考】
機能性表示食品(届出食品の科学的根拠等に関する基本情報)
情報提供元:株式会社ヘルシーパス

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今後は、いかにして癌化しにくい身体を創り上げていくかを次の目標にしたいと心しています。

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