良いサプリメントの選び方
現在、サプリメントや健康食品を利用されている方が国民の約7割に達しているといわれています。しかし、当院の外来で患者様の話を聞く限り、1/3の方は間違って、あるいはでたらめにサプリメントを選び、別の1/3の方は誰かにすすめられて根拠なく使用されています。
このような現実を踏まえ、当院では何とか国民の皆さんに正しく、適切にサプリを利用していただく努力を始めています。以下の内容が、皆さんのサプリに対する理解を深めるものになれば幸いです。
このような現実を踏まえ、当院では何とか国民の皆さんに正しく、適切にサプリを利用していただく努力を始めています。以下の内容が、皆さんのサプリに対する理解を深めるものになれば幸いです。
サプリメントに対する大きな勘違い
サプリメントはその品質に対して日本政府が審査・管理している→間違いです
日本ではサプリメントは食品に分類されるため、国の審査はなく、サプリメントと名前をつけてどんなものでも、誰でも売ることができます。
記載されている内容や容量は常に正しく表示されている→間違いです
成分や容量の異なるダメサプリもあります。ひどいものでは主要成分が全く含まれないものまであります。信頼のおけるメーカーを選ぶこと、また、原材料表示の読み方を知ることで、ダメサプリを見抜くことができます。
サプリに有害なものはない→間違いです
製造工程が不適切なために有害物質や異物が混ざったり、表示以上の成分が含まれていることもあります。GMP(適正製造規範)に基づいた管理体制の工場であれば、信頼がおけるでしょう。
また、薬には副作用があり、サプリメントに副作用がないと信じることが本来間違いで、ハーブ類には副作用もありますし、本来、体にとって必要不可欠なビタミンやミネラルでも飲み方を誤ると過剰症が起こることもあります。
また、薬には副作用があり、サプリメントに副作用がないと信じることが本来間違いで、ハーブ類には副作用もありますし、本来、体にとって必要不可欠なビタミンやミネラルでも飲み方を誤ると過剰症が起こることもあります。
サプリは万人に有効→間違いです
隣の奥さんが飲んでいるサプリメントを自分も欲しいと思うのは間違いで、各人に相応しい種類を選択すべきです。
食生活、年齢、体重、性別、運動量などにより、個人個人で、最適な栄養素の顔触れと量は変わりますし、季節、体の周期、ストレスの度合いなどで、同じ人でも、必要量は変わってくるものです。
食生活、年齢、体重、性別、運動量などにより、個人個人で、最適な栄養素の顔触れと量は変わりますし、季節、体の周期、ストレスの度合いなどで、同じ人でも、必要量は変わってくるものです。
たくさん摂取するほどよく効く→間違いです
サプリメントを飲めば飲むほど良く効くと思うのは大間違いです。
適量がベストで、摂り過ぎはむしろ危険です。
サプリメントは、メーカーの指定する飲み方を参考に、または、医師の指導を守って利用すべきものです。
適量がベストで、摂り過ぎはむしろ危険です。
サプリメントは、メーカーの指定する飲み方を参考に、または、医師の指導を守って利用すべきものです。
良いサプリメントメーカーの見分け方のポイント
サプリメントを選ぶ際には、商品名や価格、広告・コマーシャルで判断せず、メーカーや配合量、原材料名を確認するとよいでしょう。
ぜひ、下記のポイントを参考に、メーカーを審査してみてください。
ぜひ、下記のポイントを参考に、メーカーを審査してみてください。
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注意が必要なサプリ
ドラッグストアやコンビニの店頭で簡単に手に入るサプリメントでも、人によっては害になるなど、その摂取には注意が必要なサプリメントがあります。
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医師が選ぶサプリメント
一言でサプリメントといっても、その種類や配合量はさまざまです。
そんな中、医学的根拠があり、医師が選ぶに値するサプリメントは次のようなものです。
そんな中、医学的根拠があり、医師が選ぶに値するサプリメントは次のようなものです。
- マルチビタミン・ミネラル(ビタミンA,C,E,B1,B2,B6,B12,葉酸、亜鉛、セレン、マグネシウムなど)
- 抗酸化物質を配合したサプリメント(ビタミンA,E,C,亜鉛,セレン,CoQ-10,αリポ酸など)
- EPA、DHA(オメガ3系脂肪酸)
- 骨粗鬆症サプリ(カルシウム,ビタミンD,大豆,イソフラボン)
- イチョウの葉(ギンコビローバ)
- ノコギリヤシ(中高年男性対象)
医学的根拠が不十分なサプリメント
一方、現在日本でヒットしているのに、医学的根拠が不十分なサプリメントには、次のようなものがあります。
- クロレラ
- プルーン
- ケール
- アガリスク
- 霊芝
- メシマコブ
- 発芽玄米
- ゴマ
- ローヤルゼリー
- プロポリス