血中各種ビタミンや微量金属をチェック
血中各種ビタミン値の測定
ビタミンは、体内では合成できない物質であり、バランスの悪い食生活をしていると、ビタミン欠乏症になります。血中のビタミン量の測定は、病気予防にも非常に重要です。
ビタミンA | 眼と網膜、皮膚の健康のためのビタミン。また強力な抗酸化物質です。欠乏すると、夜盲症、角膜乾燥症などを引き起こします。 |
ビタミンC | コラーゲンの生成を助け、抗ストレス、抗酸化、抗ガンなどの作用も。体内で過酸化脂質の生成を抑制します。 |
ビタミンE | 細胞の酸化、過酸化脂質を抑え、血管を広げ血液の循環をよくします。不足すると更年期障害や老化、冷え性などの原因に。 |
ビタミンB6 | タンパク質を形成し、成長を促進、脂質の代謝を高めます。欠乏すると食欲不振、貧血、皮膚炎などの原因となります。 |
ビタミンB12 | タンパク質・脂肪・炭水化物の代謝に関係。欠乏症では神経過敏、記憶力や集中力の低下、動悸息切れなどを起こします。 |
葉酸 | ビタミンB群の1種でB12と協力して赤血球を作り出し、貧血の予防や胎児の健康維持に働きます。動脈硬化の予防に有効。 |
血中微量金属の測定
血中の微量金属元素のうちマグネシウム、鉄、銅、亜鉛を測定します。
どれも微量といえども私たちが生きていくうえで不可欠で、私たちのからだの細胞の一つ一つが働くために重要な役割をしています。
どれも微量といえども私たちが生きていくうえで不可欠で、私たちのからだの細胞の一つ一つが働くために重要な役割をしています。
マグネシウム | マグネシウムは酵素活性やエネルギー代謝過程に必要なミネラルです。 体内のマグネシウムの約70%は骨に分布します。マグネシウムが欠乏すると、カルシウムとともに骨から溶出(脱灰)され利用されます。カルシウムとのバランスが重要であり、マグネシウムの不足は、高血圧や糖尿病、心疾患などの生活習慣病に関連するといわれています。腎疾患や甲状腺疾患など多数の疾患でマグネシウム濃度が異常となります。 |
鉄 | 体内の鉄の約70%は、赤血球の血色素(ヘモグロビン)の形で存在し、酸素の運搬や細胞呼吸、エネルギー代謝に重要な役割を担っています。不足すると貧血を起こすことがあります。他にも肝疾患や腎疾患などで変動します。また、鉄は活性酸素の産生にも関与しています。 |
銅 | 鉄と共に、細胞呼吸、エネルギー代謝に重要な役割を担っており、活性酸素の消去にも関与しています。また、鉄の輸送・代謝にも関わり、ヘモグロビンの生成を促します。 |
亜鉛 | 亜鉛は、体内の300種類を越える酵素の構成成分として、遺伝子発現、たんぱく質合成など様々な反応に関与し、生命活動に欠かせない重要なミネラルです。主な欠乏症状として、皮膚障害と味覚障害がよく知られています。 |