病気のお話
胃の痛みから考えられる病気や、胃癌についてのお話です。
ページ内目次
胃の痛みから考えられる病気(原因)
急性胃炎・びらん
「胃が痛いんです」と訴えられた患者様がみえました。
暴飲暴食や急激なストレスがある時は、まず、胃の病気を考えます。
急性胃炎、胃が荒れている状態です。
飲みすぎ・食べ過ぎ・薬によるもの・ウイルスによるもの、原因はさまざまです。
少し赤くなっている程度のものもあれば、赤いスジが縦に走っていたり、びらんといって少し薄皮が剥けたような状態になっていることもあります。
暴飲暴食や急激なストレスがある時は、まず、胃の病気を考えます。
急性胃炎、胃が荒れている状態です。
飲みすぎ・食べ過ぎ・薬によるもの・ウイルスによるもの、原因はさまざまです。
少し赤くなっている程度のものもあれば、赤いスジが縦に走っていたり、びらんといって少し薄皮が剥けたような状態になっていることもあります。
表層性胃炎
胃潰瘍
胃の痛みは空腹時に起こりますか?お腹が空いている時に痛むようなら胃潰瘍かもしれません。
胃潰瘍は、字のごとく胃に潰瘍ができてしまいます。数ミリの小さいものから数センチで深くえぐれるようにできているものもあります。出血を伴うものもあり、ひどい人は吐血して来院します。原因によっては繰り返し発症することもあります。診断されたらきちんと治療し再発を繰り返さないように、重症にならないように治療しなければなりません。
胃潰瘍は、字のごとく胃に潰瘍ができてしまいます。数ミリの小さいものから数センチで深くえぐれるようにできているものもあります。出血を伴うものもあり、ひどい人は吐血して来院します。原因によっては繰り返し発症することもあります。診断されたらきちんと治療し再発を繰り返さないように、重症にならないように治療しなければなりません。
胃潰瘍
急性胆のう炎・急性膵臓炎・膵臓癌
胃はいろいろな臓器に囲まれています。胃の右上には肝臓が覆いかぶさるように位置しています。胃と肝臓の間には胆のうが顔をのぞかせています。そして、胃の裏側にはしっかりと膵臓が横たわり背中側に張り付いています。それだけを考えても、胃痛が出現した場合、胃の病気のみではなく、肝臓・胆のう・膵臓の病気があり得ます。胃が痛いことに加えて発熱がある、下痢している、吐き気がある、だるい・・・こんな症状が何日も続くようなら要注意です。急性胆のう炎・急性膵臓炎・膵臓癌等の緊急を要する病気が疑われたら迅速に対処しなければなりません。
胃アニサキス
「周期的に強烈に胃が痛くなるんです」と胃のあたりを押さえるようにして苦しんでいる患者さまがみえたら「昨日、生魚(しめサバもあり!)を食べませんでしたか?」と質問します。
「お刺身食べました・・・」なんて答えが返ってきたら「それはアニサキスかも?」と疑い早急に胃カメラ検査をします。胃壁に噛みついているアニサキスを見ると、新鮮な魚介類を食べるのがちょっと怖くなったりします。
「お刺身食べました・・・」なんて答えが返ってきたら「それはアニサキスかも?」と疑い早急に胃カメラ検査をします。胃壁に噛みついているアニサキスを見ると、新鮮な魚介類を食べるのがちょっと怖くなったりします。
アニサキス
便秘
満腹になると胃が痛むという患者さまもいらっしゃいます。「最近食欲がなくて気持ちも悪いんです」診察の時、こんな方には必ず同じ質問をします。「最近、便秘してませんか?排便は順調ですか?」便秘で便が腸に充満してくると胃も圧迫してきます。胃の症状に加えて便秘を改善するお薬が処方され「胃の調子がよくなりました」と喜んでくださる患者さまが案外少なくありません。
“慢性的な便秘を長い経過で順調になるよう改善し、胃と腸の機能を整える習慣をつけましょう”
胃の痛みが便秘から来るなんてこと考えたことありましたか?
“慢性的な便秘を長い経過で順調になるよう改善し、胃と腸の機能を整える習慣をつけましょう”
胃の痛みが便秘から来るなんてこと考えたことありましたか?
胃癌について
がんの場合は自覚症状があまりないのが特徴です。検診で思いがけず発見されたり、他の病気の治療中に見つかる場合もあります。「なんとなく気持ち悪さが続いている」「体重が減少した」「食べると吐いてしまう」「貧血症状がある」「家族ががんだったから心配で」というような一見なんでもなさそうな理由で検査をして発見されることが多いかもしれません。それほど「がん」は発見しにくい病気なのです。
消化器内視鏡専門医は、胃カメラをしている感触で胃壁の硬さが察知でき、病気の診断に役立てます。「がん」に限らず、カメラ(内視鏡)検査をするといことは病気を発見する・症状の原因を探る最良の方法と言えるでしょう。
「原因がよくわからないまま、ただ薬を飲んで様子をみるよりも、早い段階で原因を発見し、その症状にあった薬を処方され、早いうちに治す」心配や苦痛は最小限であってほしいと思っています。
消化器内視鏡専門医は、胃カメラをしている感触で胃壁の硬さが察知でき、病気の診断に役立てます。「がん」に限らず、カメラ(内視鏡)検査をするといことは病気を発見する・症状の原因を探る最良の方法と言えるでしょう。
「原因がよくわからないまま、ただ薬を飲んで様子をみるよりも、早い段階で原因を発見し、その症状にあった薬を処方され、早いうちに治す」心配や苦痛は最小限であってほしいと思っています。
日本の三大死因
1位 | 悪性新生物(がん) |
2位 | 心疾患 |
3位 | 脳血管疾患 |
平均寿命(平成20年)
男性 | 79.29歳(静岡県:78.15歳 全国8位) |
女性 | 86.05歳(静岡県:84.95歳 全国14位) |