胃カメラ・大腸カメラ・エコー検査・炎症性腸疾患(IBD)・アンチエイジング|静岡市の内科・消化器内科|田中消化器科クリニック

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炎症性腸疾患(IBD)とは About IBD

1.概念

炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease; IBD)は、主に潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis; UC)とクローン病(Crohn’s disease; CD)という2つの病気のことを指し、慢性的に下痢や血便、腹痛などをきたす原因不明の疾患とされています。
原因は不明とされているものの、近年では、遺伝的な要因のある患者さんに環境的要因のきっかけが生じることにより、何かしらの免疫異常が生じて病気が発症するということが分かってきました。

2.疫学

患者さんの数は年々増え続けています。
2015年の調査では潰瘍性大腸炎は約22.0万人、クローン病は約7.1万人とされていましたが、2023年の調査では、潰瘍性大腸炎は約31.7万人、クローン病は約9.6万人、合計約41.3万人と報告されました。
Tsutsui A, et al. J Gastroenterol. 2025 Sep 2. doi: 10.1007/s00535-025-02295-z. Online ahead of print

日本のIBD患者数

すなわち、8年間で患者数は1.4倍に増加し、現在では日本人の300人に1人の方がこの病気をお持ちです。難病に指定されていますが、決して稀な病気ではありません。

3.治療

炎症性腸疾患の病状と治療は火事に例えることができます。
発症時や病状が悪化した再燃時が火事に相当します。火事を消火、鎮火、再建するのが「寛解導入療法」、再建した状態を長く保つ(火の用心する)のが「寛解維持療法」です。

寛解導入療法と維持療法

患者さんが増え続けている炎症性腸疾患の病態や治療法の研究、開発は日進月歩であり、新たな治療薬も次々に生まれています。
元気で他の人と変わらない通常の生活が送れる状態(寛解状態)を目標とすることができるようになっただけでなく、腸の粘膜を全く炎症のない状態(粘膜治癒)にまで回復させることも可能な時代となってきました。
つまり、主治医として炎症性腸疾患の患者さんを診るには、常に最新の知見を学ぶ意識、患者さんの生き方や価値観も尊重する意識が必要です。近年では、主治医と患者さんが共に歩んでいく姿勢の大切さが取り上げられ、浸透してきています。その考え方を、協働的意思決定(Shared Decision Making:SDM)といいます。
「寛解を保つ」ということは、病気とともに自分らしく生きるということです。当院では、最先端の医療だけでなく、患者さんの生活・心にも寄り添い、一人ひとりの“ウェルビーイング”を支える医療を大切にしています。

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