肝臓に炎症が起こる状態
肝炎とは、肝臓に炎症が起こる状態を総称した病気です。
肝臓は体内の解毒、栄養の貯蔵、胆汁の生成など重要な働きを担っているため、肝炎が続くと肝機能の低下や肝硬変、肝がんのリスクにつながることがあります。
肝炎には原因によって種類があり、症状や治療法も異なります。ここでは代表的な3つのタイプをご紹介します。
1.ウイルス性肝炎
原因
- A型、B型、C型肝炎ウイルスなどが原因
- B型やC型は血液や体液を介して感染することがあります
- A型は汚染された水や食べ物による感染が主な原因
症状
- 初期は無症状のことが多い
- 倦怠感、食欲不振、発熱、黄疸(皮膚や目の白い部分が黄色くなる)
- 下痢や腹部の不快感が出ることもあります
治療と管理
- ウイルスの種類や感染の状態によって治療法が異なります
- B型・C型では抗ウイルス薬で治療します
- 栄養管理、休養、アルコールの制限も重要
- 感染予防のためのワクチン(A型・B型)があります
2.脂肪肝(非アルコール性脂肪性肝炎含む)
原因
- 食生活の乱れや肥満、糖尿病、高脂血症などによる脂肪の蓄積
- アルコールの過剰摂取による場合もあります(アルコール性脂肪肝)
症状
- 多くの場合、自覚症状はほとんどありません
- 疲れやすさ、軽い腹部の不快感を感じることがあります
- 健康診断で肝機能の異常(AST・ALTの上昇)がきっかけで発見されることが多いです
治療と管理
- 食事療法:脂質や糖質を控え、バランスの良い食事
- 運動療法:適度な運動で体重管理
- 必要に応じて薬物療法(脂質異常症や糖尿病の治療薬)
- アルコールの制限が重要
脂肪肝は生活習慣を改善することで進行を防ぎ、肝硬変や肝がんへのリスクを減らすことができます。
3.自己免疫性肝炎
原因
- 自分の免疫が肝臓を攻撃することで炎症が起こる自己免疫性の病気
- 原因ははっきりしていませんが、遺伝や体質が関与すると考えられています
症状
- 疲れやすい、倦怠感、食欲不振
- 黄疸、かゆみ、腹部の違和感
- 初期は症状が軽く、血液検査で異常が見つかることがあります
治療と管理
- 免疫を抑える薬(ステロイドや免疫抑制薬)による治療
- 定期的な血液検査や肝臓の画像検査で炎症の状態を確認
- 栄養管理やアルコール制限
自己免疫性肝炎も、早期に発見し適切に管理すれば症状の悪化を抑えることが可能です。
共通の生活管理と予防
- アルコールを控え、肝臓に負担をかけない
- バランスの良い食事と適度な運動で肥満や生活習慣病を予防
- 定期的な健康診断で肝機能のチェック
- ウイルス性肝炎の予防にはワクチン接種や感染予防の徹底
肝炎は症状が軽くても肝臓にダメージが進むことがあるため、自己判断せずに定期的な受診や検査で早期発見・早期管理が大切です。

お問い合わせ
アクセス